5.10.見出し文の位置調整

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自動位置調整の仕様

本ソフトは、見出し文の文字サイズと位置から、「主・脇・肩・中・頭・尻」6種類のどれかを判断し、 自動で位置を調整します。(→見出し文の「型」と名称)
位置調整の方法は、縦と横で異なります。

縦見出しの位置調整

縦見出し文のうち、最も文字サイズが大きいものが「主」となります。
2番目に大きい縦見出し文が「主」の左にあれば「脇」、右にあれば「肩」です。
縦見出し3本で「主」の左に2本ある場合は、右から「中」「脇」となります。
横の見出し文は、上にあれば「頭」、下なら「尻」と判断されます。

縦見出し文の位置調整は基本的に、右上から左下に、斜めになるように配置されます。
新聞用語でこれを「ちどり」と言います。
主脇「尻揃え」を巡る攻防

一般紙では、「主・脇」の2本見出しの場合、きっちり斜めになる「ちどり」が長らく基本でした。 しかし近年はそのスタイルが変わってきました。
作者の記憶では、まず朝日新聞が主・脇が尻で完全に揃う型に変更、他紙も次第に追随していった流れだと思います。 2021年夏現在、朝日以外の大手紙の大半は、脇の尻がかすかに主より下がる〝ぎりぎりちどり〞。 日経は、完全なちどりとの混在状態です。
「尻揃え」方式には「主」見出し文が長くできる(文字サイズや字数が増やせる)という利点がありますが、 昔からの新聞読者には違和感があるかもしれません。

本ソフトでは、「主」が短いと昔ながらの「ちどり」に、長いと「尻揃え」になる方式にしています。

横見出しの位置調整

最も文字サイズが大きい横見出し文が「主」となります。 その下にあるのが「脇」、上なら「肩」です。
縦の見出し文は、左側にあれば「頭」、右なら「尻」です。 横見出しの場合は、横見出し文はすべて中央揃えになります。

手動で位置調整する

各見出し文の位置を動かすには、まず位置調整モードを変え、それからキー操作やマウスドラッグで行います。
位置調整モードは、見出し作成・編集画面の[位置調整]ボタンで変えます。

文字方向を調整

縦見出しなら上下、横見出しなら左右の位置を変更します。
位置調整モードを[行方向]にします。これで文字方向は自在に動かせるようになります。
見出し文をクリックして選択状態にします。
直接マウスドラッグ、または Ctrlキーを押しながら 矢印キーで 上下に動かします。
(行方向に動かしても元に戻るか動きません)

以下は、3つの見出し文すべてをちょっと上に移動した例。

行方向を調整

位置調整モードを[文字方向]にします。これで行方向は自在に動かせるようになります。
縦見出しなら左右、横見出しなら上下の位置を変更します。
操作や挙動は文字方向と同様です。
(文字方向に動かしても元に戻るか動きません)

すべて自由に調整

位置調整モードを[なし]にします。これで任意の位置に動かせるようになります。
操作はこれまでと同様です。
通常の形ではない見出しを作成するときなどに使います。
以下は4つの見出し文(全部1文字だけ)を作成して、位置を動かした例。

「主」を2本にする

見出し文が[文字サイズ指定](正方の文字)の場合、同じ文字サイズの見出し文は同じ種別として判定されます。
一方[全体サイズ指定](扁平の文字)なら、同じ天地左右サイズの見出し文が同じ種別になります。

「脇」を2本にする場合も同様です。

では、下図のように片方が正方、一方が扁平の場合はどうなるか、というと扁平の側のデフォルトの文字サイズと比較する仕様です。
デフォルトの文字サイズとは[全体サイズ指定]する前に、指定していた文字サイズです。

この仕様はいつか変更されるかもしれません。

位置調整モードと見出しの拡大・縮小

位置調整モードは、それぞれの見出しの持つ情報として保存されます。
例えば、縦見出し文の上下を手動調整したけれど、紙面上で幅を変える可能性がある場合、[行方向]モードのままで 保存しておくと、幅を変えても、縦見出し同士の空きは自動調整されますが、上下位置は変わりません。
ただし、このモードで天地を拡縮した場合は、現在の天地の位置を比率的に保とうとするので、 各見出し文の位置バランスがちょっとおかしくなることがあります。

[すべて位置調整]モードのままなら、紙面上でどう拡大縮小しても、デフォルトの自動位置調整が掛かります。