4.2.移動・拡縮で記事動かす
矩形や罫線を移動したり、拡大・縮小すると、強制モードの場合は、記事も同時に再配置できます。
組み上げた紙面のレイアウトを手直ししたり、記事量の過不足を解消したい場合に役立つはずです。
ここでは、左右の強制移動・拡縮について説明します。
見出しの強制移動を使う
矢印キー
(
←→↑↓ )
や右ドラッグによる強制移動では、移動方向にある記事が同時に再配置されます。
左に動かす
見出しの左から記事が始まる一般的な形の場合、見出しを左に強制移動すると、記事も再配置されます。
右に動かす
逆に、見出しを右へ強制移動すると、左の記事が引っ張られる形になります。
強制移動は記事を引っ張る
矩形の強制移動は、記事を押すだけで無く同時に「引っ張り」ます。
例えば左右に別々の記事が流れた罫線や矩形がある場合、それを左右に動かすと
両側の記事が再配置されます。
記事が畳まれている場合
記事が畳み状態(あるいは部分畳み)の場合、記事は極力、畳みを保ちます。
記事が本来なら下に流れる位置まで見出しが移動しても、畳みの場合はオーバーフローします。
意図せぬ流しを防ぐ畳み
記事は基本的に、組版ルール的に流し可能な場所が下の段にある限り、どんどん下に流れます。
強制移動や強制拡大を繰り返していると、意図せぬ位置まで記事が流れ込むこともあります。
これを防ぐため記事を畳んでおく、という一種の編集テクニックがあります。こうすると、畳みの終了段より下には、
ほぼ必ず流れ込みません。
作者がよく使うのは、最終段だけを部分畳みする方法です。
罫線と見出しを同時に動かす
実際の紙面では、見出しの右に罫線が引かれていることが多いはずです。
こうした場合は、罫線と見出しを同時に動かして、記事も再配置することが出来ます。
左移動……罫線で押す
罫線を左に強制移動することで、左の見出しと記事を同時に動かすことが出来ます。
強制移動は記事のみ”玉突き”
「2.5.紙面上で動かす」で強制移動は玉突きしないと
説明しましたが、実は記事は例外です。
矩形に押された矩形は、その隣の記事を押します。
右移動……見出しで罫線を押して記事を引く
逆に右に移動する場合は、見出しの方を強制移動します。
強制拡大で記事を動かす
矩形の強制拡大による記事の再配置は、強制移動と基本的に同じです。
以下は、記事の開始位置を無くすまで強制拡大した例。記事の開始位置が自動で下がります。
⚠️
強制拡大の結果、記事の流れる領域が無くなると、記事は紙面から削除されます。(本当に無くなるわけではありません)
強制縮小で記事を動かす
強制縮小による記事の再配置も、強制移動と似ていますが、大きく違うのは「縮小する位置で接した他の素材を引っ張る」ことです。
(強制移動は、移動方向にある矩形を押すだけです。)
例えば以下の状態で、左側の見出しを右から1行強制縮小してみます。
右側の記事の産業オーバーフローと、左側の1行不足が同時に解消されています。
ここでは
(1)見出し幅の強制縮小により、罫線を左に1行移動する
(2)罫線移動により左の記事を押す
(3)罫線移動により右の記事を引く
が同時に行われています。
💡
罫線の左右の強制移動は、両側の記事に影響を与えられます。