2.7.矩形を重ねて配置する

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写真の上に見出しを一部かぶせるなど、矩形を重ねて配置するには工夫が必要です。

素材は原則、重ねない

通常、新聞では素材は重ねません。 見出しは見出し、写真は写真、記事は記事とくっきり分かりやすく配置するのが基本です。
このため、一般的なDTPやワープロ等と違い、本ソフトでは、簡単には矩形を重ねられません。 普通に配置すればきちんと別の場所に配置されること、逆に言えば「間違って重ねてしまうのを防ぐ」ことを重視した操作体系になっています。
滅多に使わないはずの重ね配置には、ちょっと特殊な操作や約束事があります。


右寄せ・左寄せを利用して配置する

デフォルトの方法です。
 ①素材リストで見出しを選択
 ②置きたい段の空きスペースの右半分をクリック
 ③[実行]ボタン。(またはSpaceEnter )


重ねか削除を選ぶダイアログで出るので[削除されるものは重ねる]を選択。
(ダイアログのデフォルトは[削除]なので単にEnterを押すと元の素材が削除されます)


見出しが重なりました。


この場合「重ねられる側」の矩形が、反対側に移動可能な場合、新たな矩形に押し出される形で移動してしまいます (強制移動)。
これを防ぐには、重ねられる矩形の隣(逆方向)に別の素材(罫線や矩形)を置いておきます。


🎥

[操作動画]の「紙面組み上げデモ」でも この方法を使っています。


強制移動して重ねる

重ねられる側の矩形素材が、紙面の端か他の素材にくっついている場合にのみ可能です。
他の矩形を矢印キーあるいは右ドラッグで移動させ、ダイアログで[削除するものは重ねる]を選びます。

強制拡大して重ねる

重ねられる側の矩形素材が、紙面の端か他の素材にくっついている場合にのみ可能です。
他の矩形を右ドラッグ等で拡大し、ダイアログで[削除する者は重ねる]を選びます。

💡

一度重なった素材は、その後はダイアログ無しで移動・拡縮できます。


大きな矩形素材の上に小さな矩形を完全に重ねる

大きな矩形の真上に完全に重なるように小さな矩形を置く場合は、右クリックメニューからも可能です。
まず素材リストボックスで重ねたい小さな矩形素材を選択します。
紙面上の矩形上で右クリック、メニューから[リスト選択素材をここに重ねて配置]をクリックします。
最初は左上に配置されるので、小さな矩形を選択して、矢印キー等で動かします。
💡

画像等の上に記事を重ねたい場合は、箱組を使うと簡単です。


素材を特殊な属性にする

矩形の属性は、他素材と重ならず、流れてきた記事は反射する[折り返し]が標準です。
記事が矩形をスキップする「またぎ」もありますが、それも矩形と記事が重なるわけではありません。
ただ、属性には特殊な[無属性]というものがあります。これは、まったく他の素材に干渉せず、干渉されることもない属性です。
組版ルール上は全く存在しない者として扱うことが出来ます。
あらゆる矩形に設定可能ですが、画像で利用することを想定しています。
下手に使うと読みにくい紙面になるので注意が必要。

矩形素材上で右クリック、メニューから[属性]クリックで属性設定画面が開きます。

[無属性]の仕様や操作法については、今後、変更される可能性があります。


重ねた素材の上下関係を変える

矩形の右クリックメニューから変えられます。
右クリック→[前面・背面]から前面・背面・最前面・最背面を選択できます。