8.8.記事箱の作成と編集

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記事箱とは

記事箱は記事だけが入る簡易な箱組で、イメージとしてはワープロの「テキストボックス」に近いものです。

いわゆるリード(前文)のほか、写真にぶら下げる説明文(エトキ)や、2段に渡るメモ組などのシンプルな箱組を 面倒な設定なしで作成・編集できるようになっています。

記事を編集したり紙面上で拡大・縮小しても、基本的に常にぴたりと記事が収まるのが特徴です。

記事箱は現在、開発版のみの機能です。 今後・機能の追加・削除や仕様変更の可能性があります。

記事箱の作成と種別

素材リストで記事を選択し、仮空白をダブルクリック。
作成画面が開きます。

選択画面では種別を選択して[OK]をクリックするだけで基本的にOKです。
(後から何度でも再設定できます)

文字サイズは、種別に応じてデフォルトの値が自動設定されます。
必要に応じて設定します。

縦組・横組も、特に指定しなくても、仮空白の形から自動判別されます。

枠線を付けたい場合は、ここで設定します。

これらの設定は、作成後に何度でもこの画面でやり直せます。

種別の違いは以下の通り。
タイプ 行間 幅の拡大・縮小 天地拡縮の際の挙動 備考
リード 固定(本文と同一) 左右に合計1行分の空きの有無の範囲内で可能 自動で幅を再計算  
メモ 可変(本文と同一か狭い) 許容行間の範囲内で可能 自動で幅を再計算  
写真説明 可変(本文より狭い) 許容行間の範囲で可能 自動で幅を再計算 初期値だと書体はゴシック、文字は本文より小さい(画像に付ける説明文と同一)
フリー 可変 自由。行間が自動的に変更される 幅は変わらず、行間が自動的に変更される

紙面上で拡大・縮小

記事箱は、見出しや普通の箱組など他素材と同様に、紙面上で直接、拡大・縮小できます。
ただ、通常の箱組と違い、極力、記事がオーバーフローしたり、あるいは不足したりしないように 自動で幅を調整するのが特徴です。

幅はそれぞれの種別に応じた範囲内でしか変わりません。

以下は[写真説明]の記事箱の例です。
まず天地を2段に拡大すると、中の行数が変わるため、自動で幅も縮まります。
次の例は幅を3行縮めようとしていますが、実際には1行しか縮まりません。
逆に幅を3行増やそうとしても、実際には1行文しか拡大しません。

ただし[フリー]は別で、幅に応じて大きく行間が変わります。天地を変えても幅は変わらず、 行間が広くなったり狭くなったりします。
種別ごとの挙動は以下の通り。
タイプ 幅の変わる範囲
リード 左右に合計1行分の空きを取るのが基本だが、空き無しにすることも可能。つまり1行分の増減が可能。
メモ 紙面と同じ行間から一定の狭さまでの範囲内で変化
写真説明 紙面より狭い一定の範囲内で変化
フリー いくらでも(但し行間がゼロ未満になる場合はオーバーフロー。極端に広い場合は、空行が出来る)

記事箱の編集

記事の編集

記事箱は、通常の箱組と違い、ダブルクリック等でいきなり記事エディタが開くので、そこで編集し保存終了します。
記事の行数が変わった場合、上記のルールに従い、種別に応じて自動で幅や行間が変わります。

文字組などの変更

記事以外の編集は、左図のように、記事箱上の右クリックメニューから直接行います。
[詳細な編集]では、作成時と同じ設定画面で、文字サイズや枠線が設定できます。
種別の変更も可能です。

そのほか
・文字組の増減
・フォントの変更
・初期設定の幅にする
などが行えます。
紙面や箱組と同様に、背景の設定も出来ます。

記事箱を壊す/普通の箱組にする

壊す場合は、上記の右クリックメニューから[記事箱を壊す]をクリックします。
中の記事は現在の紙面に戻り、素材リストに表示されます。

普通の箱組に変える場合も、上記の右クリックメニューから[普通の箱組にする]をクリックします。
この場合、アンドゥは効きません。

現在、記事箱には文字組の制限はありませんが、箱組には最大50文字組の制限があります。
50文字を超える文字組の記事箱を箱組にして設定変更する際は、段組を変更するなどの処理が必要になります。